『forevergreen』

“僕は愛を歌う”
  1. フンダリーカ
  2. マイソングラブソング
  3. 猫と嫁
  4. レインドロップス
  5. スペースシャトル
  6. LIFE GOES ON
2019.5.26 on sale
AMHL-0006 / EVERGREEN PROJECT
¥2,000(tax in)

Recording&Mixing by Kei Shiraishi(Sound Base KiTi ,Kotesashi,Saitama)
artwork by Naofumi Onoda,Daisuke Ogura

[配信情報]
●6月10日 0:00〜全世界配信スタート
https://album.link/s/4LurW64nKDTPT4R8iBUeTT

[通販情報]
●ARIGATO MUSIC STOREにて通信販売中!
https://www.arigatomusic.co.jp/product/28903


[音楽ライター・上野三樹さんによるvocalリュウジスペシャルソロインタビュー]

http://www.yumeco-records.com/archives/11695
(YUMECO RECORDS インタビューページリンク)


[藤田リュウジ・セルフライナーノーツ]

1.フンダリーカ

 

 

白い蓮の華のことをインドの古い言葉でこう呼びます。

真っ白な美しいこの花は、泥沼からしか咲きません。

現実世界の荒波の中で、美しく咲く花のようにたくましく しなやかな心を育てよう。

僕が仏教の学校に通って一番最初に感銘を受けた教えを感じたまま、ありのままにメロディにのせ綴りました。

イメージが結びつくまでの道のりが長かった。

クラウドファンディングならではのつくりかたにもトライしました

歌い出しのところのメロがお気に入りでずっとあったんだけど、情景がなかなか引っ張り出せない。

そこで支援者の皆さんに超超デモ状態で「ラララ〜♪」だけの歌詞無し音源をお聴きいただき皆さんのイメージを寄せ集めた。

一貫してそこにあったのは、「出会いと別れ」そして多くに「花」というキーワードがありました。

うーんと唸ってしまった。やはりメロディが導き出すそれぞれの情景が「曲」という生き物そのものなんだな。

実は俳優・小関裕太くんにもこのデモを聴いてもらいました。(彼ほどファンタジックな青年を僕は知らない)

彼からは音速でイラスト付きの芸術的な散文詩が届きただでさえ感動してしまったのだけど、そこにはさらに一歩踏み込んだ解釈で

「それぞれの角度からそれぞれに映る色を持つ花」という表現がされていた。

花は「白」と言えば「白」なんだけど、花が放つメッセージとしての「白」が持つ心の温度感はまさに人それぞれでしょ?

彼は圧倒的に忘れてはいけないことを僕に気づかせてくれた。

 

今一番、僕が美しいと思う「花」の名前を歌いました。

しかしこのテーマはそれぞれで描いてもらっていい。

あなたの心の中に、風に吹かれても雨に打たれても健気に揺れている存在で 味わっていただければ幸いです。

 

 

2.マイソングラブソング

 

どの歌も一人ぼっちの弾き語りから骨組みをつくるんだけど、たまに最初からバンドの音が=ホタバンの音が聞こえてくる時がある。

この曲はそう。

イントロで小野ちゃんのドラムが聞こえてて、

大ちゃんならこう弾くな〜とか徳ちゃんがイントロ弾いたらこんな感じだな〜とか一人で妄想して

それぞれのメンバーの”擬似演奏”を自分でして仮のデモをパソコンでつくる。

こういうやり方をしてつくると、スタジオで最初に合わせるときは面白い笑

「うおー、本人演奏だー」とか勝手に想いながら気持ちよく歌わせてもらう。

バンドはつくづく贅沢な嗜みです。

“その人”にしか出せない音は確実にある。

楽器演奏ほど科学できない運動はない。

それが集まる”バンド”というケミストリーはなおさら科学できない。

 

学生のとき、よく周りの大人に言われたな。

好きなことやってるんだから周りに感謝しなさい。

いやほんと、その通り。好きなことを好きと撰び取って、真剣に継続する難しさと尊さよ。

 

このアルバムつくっているとき、つくづく想いました。

「成長を感じれなくなったら、辞めよう」

まだまだ追求の余地あり、よってまだまだ道は続くなり。

 

「愛なき世界のラブソング」という斜に構えた仮タイトルの歌詞は、バンド演奏の持つ肯定力によって見事に浄化されたのでありました

僕は愛を歌う。

そう、主体性を持って。まっすぐ前に。

 

 

3.猫と嫁

 


最初に言っておきますが、僕が主人公じゃないですよ笑

 

好きなことにまっすぐで純粋な人って憧れます。

ちょっと周りに迷惑かけちゃうくらい自由な人にも憧れます。

嘘がないんだよね。

 

そんな憧れをたくさん持っているこの歌の主人公。

どうかあたたかく見守ってやってください。

そして、共感が生じた場合にはそっと胸に手を当てて考えて見てください笑

 

特筆すべきはコーラス録音!

クラウドファンディングのレコーディングチームをスタジオに招き

楽しくワイワイ「にゃ〜お〜♪」の発声。

 

たくさんの人の歌声が重なるだけでちょっとホロっときちゃう瞬間あるんだよなぁ。

歳とりました。

 

バンドの皆には僕の大好きなビートルズ(というよりポール)をリクエストして、リスペクトを注ぎ込んだ。

イントロからニヤリとしてもらえたら嬉しいです。

 

 

4.レインドロップス

 

雨の曲。

でも雨が降っている日の曲じゃない、心の中に雨が降っている日の曲。

4:32のセリフなし短編映画を自分なりに上映し続けた。

この曲に関しては、伝えたいことは何もないです。

何もないってことを伝えたいのかな。

説明不要、音と響きだけで味わっていただけたら。

 

 

 

5.スペースシャトル

 

想像の先に拡がっているであろう物事を人は創造するチカラがあります。

例えばそれは、人類がはじめて月に降り立った瞬間。

そんなことがあり得るなんて、太古の人達は思いもしなかったであろう。

それを叶えたのは紛れもなく人間のイマジネーションなんですね。

月に降り立ったことももちろん凄いことなんだけど、それよりもまず月に行こうって考えた人が本当にすごいよ。

この曲で伝えたかったのはそういうこと。

“やってみる”ことをやってみようと考え、想い描くことの大切さ。

そのエネルギーの愛おしさ。

 

あとは、ほんのちょっとの勇気だけ。

でも行動して実行することだけが全てじゃないよ。

たとえ無数に消えたカケラたちも、ちゃんと残ってる。

今か今かとその時を、あなたの気づきを待ってる。

 

 

 

6.LIFE GOES ON

 

2月に行われた表参道シェイク屋さんでのアコースティックライブ

このあと歌うっていうのに、まだ固まりきっていない、いくつかのライフゴーズオン歌詞たちがA4用紙数枚に散らばっていた。

リハーサルが終わってなんだかスイッチが入ってしまってとりあえず机と椅子がある落ち着いた場所に。

入ったお店が自然食の定食屋さんでなんとワンプレート2000円

全然お腹空いてないのにこのワンメニューしかなくて、でもとりあえずこのタイミングを逃したら書ききれる気がしなくて

今月のお小遣いを振り絞っていざ着席。

猛烈に書き始めるも案の定、空回り。こういうときは大抵力が入ってて風向きが味方しない。

ため息の自分に運ばれてきた超高級ワンプレート。

おから、お芋、緑の野菜、玄米ご飯。

何も考えずに一口、また一口。

 

 

 

嗚呼。

 

 

 

生きているということ。

地球の循環の中で、生かされているということ。

美味しい食べ物を美味しいといただける、なんたる幸せ。

オールニードイズラブ。

ほんの一瞬、ささいなきっかけで扉は開く。

 

豊かな気持ちになってイチから書いた走り書きの言葉たちが結局最後は中心になった。

 

LIFE GOES ON。

「LIFE IS」から続くLIFEシリーズ、2作目。

 

今のホタバンが最も伝えたい言葉と音が込められたメッセージソング、

そのまま届きますように。